某金融システムのジョブ運用移行

大量のTivoliジョブの移行

500件以上あるTivoliジョブを、短期間でHinemosジョブへ移行した事例です。

【1】 背景

お客様のWebシステム新規構築プロジェクトで、某社開発の業務パッケージをカスタマイズして導入することになりましたが、全体的にコストを極力安く抑えたいというお客様のご要望がありました。この業務パッケージでは、500件以上あるバックグラウンドジョブの制御にTivoliを採用していましたが、コストを抑えるため、今回Hinemosでジョブを構築することとなりました。
今回弊社は、Hinemosでのジョブ構築作業担当として、同プロジェクトへ参画致しました。

【2】 移行作業

500件以上あるTivoliジョブは、依存関係、カレンダーや実行コマンド等、必要なほぼ全ての情報がExcelのワークシート上で管理されていたため、Hinemos Utilityオプションに含まれるExcelインポート機能を使用して、少ない工数でHinemosジョブへ移行することができました。

なお、Hinemos Utilityを使用してExcelワークシートをインポートするためには、所定のExcelテンプレートのフォーマットに合わせてジョブ情報を加工する必要がありますが、情報の加工にあたってはPerlスクリプトを適宜作成して使用し、一見複雑に見える作業も、非常に効率的に行うことができました。

【3】 問題と対策

今回Hinemosへ移行したジョブは、日次バッチであるジョブユニットの配下の各ジョブネットが、それぞれ個別の「起動予定時刻」を持っていました。これについては、各ジョブネットに「時刻の待ち条件」を設定することで実現しましたが、サーバメンテナンス等でHinemosがダウンし、当日のジョブセッションが開始できなかった場合に、問題が発生します。具体的には、復旧後にジョブセッションを開始すると、その時点より前の時刻を「時刻の待ち条件」に設定しているジョブネットが翌日まで待機状態になってしまい、結果として日次バッチが正しく開始できない、というものです。

上記の動作はHinemosの仕様ですが、この対策として、お客様が用意された予備機にもHinemosを構築し、サーバメンテナンス等が発生した場合は予備機上でジョブを実行するよう運用手順を検討し、提案致しました。

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移行事例:某社基幹システム商用運用ツールからの移行

アトミテックにて、某社基幹システムのリプレースに伴い、商用運用管理ツールからHinemosに短期間で移行した事例です。

【1】移行のきっかけ

■システム名称
某社システム 基幹システム

■タイミング
システムリプレース時期

■概要
現在、20台弱のサーバーの運用で、外資系商用運用管理ツールの保守費用に年間数百万~千万円近くかかっている。サーバーのリプレースに伴い、当初は同パッケージでの移行を検討したが、新バージョンでは、さらにパッケージ体系が異なり、同等の機能を用いるには、新規ライセンス購入が必要となることが判明した。
更に移行の見積もりをとったところ、納品時期に間に合わない長期間を要し、さらにかなり高額な移行費用を見積もられた。
⇒思い切って、Hinemosに移行しよう

■システム

・サーバー数:20台弱

・OS:旧来はUNIX、Windows系。これを、RedHat Linux, Windows Server最新バージョンへ移行

・運用管理ツール:商用運用管理ツール

・ジョブ要件:数百のジョブ、ジョブネットの移行を非常に短期間で仕上げる。

・監視要件:死活監視、Hinemosエージェント監視、リソース監視、プロセス監視、DB監視、ログ監視(syslog-ng)、アプリケーションログ監視、SNMP Trap監視 など。

【2】移行作業

■監視設計
監視設計は、お客様のシステム管理者視点を重視し、監視設計を行う。
Hinemosのリポジトリ作成機能を用いて、設定項目数を最小化、将来設定も容易なシンプルさを考慮して設計。
監視項目IDを見易く、追加を行いやすい名称ルールに。

■ジョブの移行作業

数百のジョブ、ジョブネット数を短期間に移行作業。

ただし、顧客システムにおいて、ジョブの正確なジョブフロー図が存在しないことが明らかに。

解決方法:現行商用製品のジョブ定義データをエクスポートし、それを元にジョブフロー図の逆作成を行うツールを短期間に開発。

●ジョブネットの構築
生データの記述パターンを読み込み、Hinemos Utilityオプション機能を用いて、ジョブネット、ジョブのHinemosへの落とし込みを行い、先に作成したジョブネット図と比較確認。

注意点) ジョブネット稼働の依存関係に充分注意を払い、Hinemosのジョブ実行判定を作成する。

■カレンダーの移行

・ジョブカレンダーの作成

生データからカレンダーの作成。

注意点) 運用ツールによってカレンダーの使い勝手、運用の利便性が異なることがある。

運用担当者とジョブの役割、稼働日の確認を行い、Hinemosのカレンダー設定で対応。

・ジョブ、ジョブネットへのカレンダー割り当て

【3】移行成功

・商用運用管理ツールの経験値:弊社スタッフは(商用を含めた)他の運用管理ツール
→経験が濃く、深く、初めて見る製品でも理解が早かった。

・Hinemosへの精通

→Hinemosの仕様を隈なく理解に努める

・開発力、対応力:ジョブネット図を再構築するツールを一夜で開発。

【4】移行作業の重要ポイントをおさらい

事前準備としての監視設計・ジョブ設計の見直し
・Hinemosの特徴を活かした監視項目の作り方
(例)Hinemosのリポジトリ、スコープという概念を知る。

・Hinemosのジョブ機能を理解した、ジョブネット図の設計を再度行う。
(例)トリガの役割を持つHinemosのジョブ。

ジョブの機能の特徴・制限を知る

・現行の運用方法を良く知る。

(例)カレンダーはどのように用いて運用しているか。

・現行ツールの理解と、エクスポート生データの理解
(例)運用者、ドキュメント資料のいずれの情報も疑ってかかり、生データの意図するところの理解に努める。

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