【Hinemos】OSS版・サブスクリプション版の比較②

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こんにちは!

今回はOSS版・サブスクリプション版のHinemosの機能面の違いをご紹介します。
Hinemosサブスクリプションを契約しないと利用できない機能が多々ありますので、順にご紹介していきます。

〇エンタープライズ機能

・ノードマップ

>サブスクリプション版

2次元マップとして表示されえたシステム構成図上で、ノード・スコープの状態を可視化して確認することができます。
後ろの図は好きな画像をアップロードすることが可能となっており、
サーバーラックを背景に表示し、その上にノードを配置するようなユースケースもあります。

>OSS版では

一覧で状態が表示されてしまいます。
該当機器をすぐに特定できるようにノード名を設定していれば安心ですが、
ネーミングルールによっては、該当機器の特定に時間を要する場合もあります。

・ジョブマップ機能

>サブスクリプション版

ジョブをフロー図として確認することができ、前後関係を一目で確認することが可能です。
また分岐処理を行っている場合には、後続ジョブへ色のついた線が伸びています。(正常終了の分岐先→緑、異常終了の分岐先→赤)

>OSS版では

左側のツリー構造、もしくは、右側での一覧表示のみとなっており、前後関係等が分かりづらくなっています。
ジョブ数の少ない環境では、Hinemos以外のツールを活用して自身でジョブフロー図を作成することで管理する事が可能だと思いますが、
ジョブ数が増えてくると、実際のジョブフローとジョブフロー図で乖離が発生しやすくなるかと思います。

・レポーティング機能

>サブスクリプション版

蓄積された運用結果(監視履歴・ジョブ履歴)をレポート出力することが可能です。
また、レポート内容はカスタマイズも可能です。
定期的なレポート作成・提示を行わなければいけない現場で、役立つオプション機能です。

>OSS版では

性能画面から各図をPNG形式で出力することは可能です。これをレポートへ添付することが可能です。

・Excelインポート/エクスポート機能

>サブスクリプション版

  

Hinemosに登録している設定情報を、Excel上で閲覧・編集を行う事が可能です。
編集した設定データをインポートすることも可能なので、一括編集などを掛ける際などに便利です。
可視化されたバックアップファイルとして、活用いただく事もあります。

>OSS版では

Hinemosの設定変更についてはGUI上(クライアント)から直接操作する必要があります。

サーバ更改で100個のジョブの実行対象を変えたい。のような要件の時には、
100ジョブ全てでジョブ[作成・変更]ダイアログを開く→実行対象を変更の作業をGUI上で実行しなければいけません。

エンタープライズ機能についてより詳しく知りたい方は以下の資料をご覧ください。

Hinemosエンタープライズ機能のご紹介

 

〇ユーティリティツール

・バージョンアップツール

Hinemosの各メジャーバージョンでは、バージョン間でDBの互換性がありません。
その為、OSS版では、バージョンアップを行う際には、新しいバージョンのマネージャへ設定をひとつずつ再登録する必要があります。
バージョンアップツールでは、旧バージョンのマネージャのDBを新バージョンのマネージャに対応するDBに変換することが可能です。
詳細については、以下記事をご参照ください。

https://atomitech.jp/study/entry-1688/

・コマンドラインツール

Hinemosの操作は、前述の通り、基本的にはGUI上から実行する必要があります。
コマンドラインツールでは、GUI上で行える操作を、CLI上から実行するためのコマンドを提供しています。
こちらを活用することで、ジョブフローの中にHinemosの操作(監視・ジョブの停止・再開等)を入れ込むことも可能です。

・インシデント管理連携ツール

こちらは、ITSM製品である、Service Now、Redmineへ
Hinemosで発生したインシデントを自動起票することが可能です。
インシデントの起票漏れや登録情報の不足を防ぐことが可能です。
詳細は以下の資料をご確認ください。

Hinemosインシデント管理連携ツール

インシデントの自動起票について、OSS版で実現したい場合はご自身での作り込みが必要となります。
一方、サブスクリプション版ではサポート対象範囲内となっている為、
ITSM製品側で仕様変更等が発生した際には、Hinemosサポート側で対応を行います。
その為、ITSM製品側での仕様変更に伴う、スクリプトの改修対応等は不要となります。

 

〇VM・クラウド管理機能

 

管理対象にVM・クラウド環境が含まれている際に、Hinemosから上記図の管理を実行したい場合に、
利用するオプションです。

・自動検出と自動割当

 あらかじめ、スコープ割当ルールを作成しておくことで、オートスケールなどが発生した際に
 Hinemosがインスタンスを検出→スコープ割当ルールに従って、自動でスコープ割当を行い、
 新しいインスタンスも、スコープに従った監視・ジョブが自動的実行されます。

・リソースの制御

 HinemosからVM・クラウド環境へリソースの制御を行う事が出来ます。
 こちらを活用いただく事で、ジョブフローの中にインスタンスの起動・スナップショット取得などの
 処理を組み込むことが可能です。

・プラットフォーム・専用リソース監視

 OSS版で用意されている監視項目の他に、サービス提供状態の監視や
 OS経由からでは取得できない情報などを監視することが可能です。
 こちらを活用することで、環境丸ごとHinemosから状態確認を行う事が可能となります。

・課金管理

 課金情報を監視することが出来ます。
 通知機能と連動させることで、例えば、一定量の課金があったら通知する、
 課金金額の多い対象を停止させる処理をする、などを行う事が可能です。

詳細は以下の資料をご覧ください。

HinemosVM・クラウド管理機能のご紹介

サブスクリプション版を利用すると、ジョブやカスタム監視の高度な作り込みをすることなく、
VM・クラウド環境の運用管理を実現することができます。

 

〇ミッションクリティカル機能

Hinemosを冗長化させるためのオプション機能です。
NW、サーバ、ディスク、プロセス障害が発生した際にも、ジョブや監視の継続実行が可能です。(図左上)
通常のクラスタリングソフトだと、切換え中にSyslogやTrapのロストが起こる可能性もありますが、
ミッションクリティカル機能では、ロストなしで受信することができます。(図右下)
詳細は以下の資料をご覧ください。

Hinemosミッションクリティカル機能のご紹介

 

■おわりに

以上、OSS版とサブスクリプション版の比較でした。
サブスクリプション版を利用すると、利用できる機能の幅が広がり、複雑な運用管理も簡単にできますね。

以下の記事では動作環境やサポート面の違いを比較しているので、ぜひご確認ください。

【Hinemos】OSS版・サブスクリプション版の比較まとめ①

また、以下ではHinemosの各機能についての紹介資料を無料でご覧いただけます。
ぜひご確認ください!

資料はこちら!

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