Teratermマクロを使ってHinemosを自動構築

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■はじめに

こんにちは!

TeraTermマクロを使ってHinemosを自動構築してみようと思います。

■TeraTermマクロについて

1.TeraTermとは

まず、TeraTermの概要を紹介します。

TeraTermは、「telnet」や「SSH」を使用してネットワーク上の別のコンピュータを操作することができるWindows向けのソフトです。

2.TeraTermマクロとは

マクロとは、操作を自動化させる技術の総称です。

そのため、TeraTermマクロというと、Tera Term の操作を自動化するための技術、という意味になります。

■TeraTermマクロを使ってHinemosを構築する

1.TeraTermマクロで必要なコマンド

TeraTermマクロでHinemosを構築するのに必要なコマンドを簡単に紹介します。

connect <command line parameters> Tera Term 本体から対象ホストに接続します。
disconnect [<confirm>] Tera Term とホストの間の通信を終了させます。confirmが1の場合確認ダイアログを表示し、0の場合表示しません。
sendln <data1> <data2>…. データと改行を送信します。
wait <string1>

文字列を待ちます。timeoutが0より多い場合、timeoutの秒数すぎるとタイムアウトが発生します。

文字列を受信するとresultに1、タイムアウトすると0が代入されます。

setdir <dir> マクロの現在のディレクトリを <dir> に変更します。
include <include file name> 引数に指定したマクロファイルを読み込み、マクロ実行を行います。
fileopen <file handle> <file name> <append flag> ファイルをバイナリモードでオープンし、ファイルハンドル<file handle>に指定します。
filereadln <file handle> <strvar> ファイルハンドル <file handle> で指定されるファイルの、ファイルポインタのある行を1行読み込みます。
読み込み完了時、ファイルポインタを次の行へ移動しておきます。
filewriteln <file handle> <data> ファイルハンドル <file handle> で指定されるファイルへ、<data> と改行文字 (CR+LF) を書き込みます。
fileclose <file handle> ファイルハンドル <file handle> で指定されるファイルをクローズします。
strconcat <strvar> <string> 文字列変数 <strvar> の文字列値の最後に 文字列 <string> を継ぎ足します。
strsplit <strval> <separator> 文字列 <strval> から、区切り記号 <separator> で区切られた部分文字列を取り出して、システム変数 groupmatchstr1 ~ groupmatchstr9 に返します。
sprintf2 <strvar> “FORMAT” [<ARGUMENT> …] 引数の数値や文字列をフォーマットして、文字列型変数 <strvar> に代入します。
getdate <strvar> [<format>] 現在の日付を文字列変数 <strvar> に <format> に従った形式で格納します。
pause <time> TTL の実行を <time> 秒だけ休止します。
filestat <file name> <size> ファイルもしくはフォルダ <file name> の統計情報を取得します。取得に失敗した場合、resultに-1を返します。
scpsend <file name> [<destination file name>] ファイル <file name> を SCP (Secure Copy Protocol) プロトコルで送信します。
continue “for” や “while” のループの実行途中で、そのループの次の繰り返し処理 (反復処理) に制御を移行します。
call <label> <label> 行から始まるサブルーチンをコールします。
return サブルーチンを抜け、メインルーチンへ戻ります。

2.TeraTermマクロを使ってHinemosマネージャを構築する

いよいよHinemosマネージャを構築していきます!

使用しているOSは Red Hat Enterprise Linux 8.6
使用しているTeraTermのバージョンは 5.0
構築するHinemosのバージョンは 7.0.1 です。

以下のファイルを任意のフォルダに作成します。
必要に応じて manager.cfg と ManagerLoginInfo.txt を変更してください。

・manager.ttl

・manager.cfg

・ManagerLoginInfo.txt

次にTeraTermを起動して、コントロール(O)のマクロ(M)を選択します。

次に作成した manager.ttl を選択して処理を開始します。

処理終了後に以下の画面が出たらOKです。

ログは以下のようになっております。

3.TeraTermマクロを使ってHinemosクライアントとHinemosエージェントを構築する

続いてHinemosクライアントとHinemosエージェントも構築します。

以下のファイルを任意のフォルダに作成します。
必要に応じて client.cfg ・ ClientLoginInfo.txt ・ agent.cfg ・ AgentLoginInfo.txt を変更してください。

・client.ttl

・client.cfg

・ClientLoginInfo.txt

・agent.ttl

・agent.cfg

・AgentLoginInfo.txt

作成したら、manager.ttl と同じように client.ttl と agent.ttl を実行します。

 

4.動作確認

まず、HinemosManager ・ WebClient ・ Agent を起動します。

WebClientからManagerにログインできるか確認します。

ノードを登録して、Agent が起動しているか確認します。

これでTeraTermマクロで構築したHinemosの動作確認ができました!

■おわりに

いかがでしょうか。
簡単ではありますが、今回はTeraTermマクロを使用してHinemosを構築してみました。

ぜひみなさんもTeraTermマクロを使用してHinemosを自動化してみてください!

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