【Hinemos】セルフチェックのご紹介
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■はじめに
みなさん、こんにちは。
今回の記事では、Hinemosのセルフチェック機能について紹介していきたいと思います。
1.セルフチェック機能とは
●概要
セルフチェック機能は、共通基本機能のひとつで、誰でも使うことができます。
Hinemosマネージャ、Hinemosエージェントの内部状態を定期的にチェックしその結果を通知する機能で、Hinemosの各機能で動作が正常に行えない場合などにその状態を通知します。
結果の通知についてはINTERNALイベントで行い、いくつかの通知方法の中から最適なものを選ぶことが可能です。
セルフチェック機能を使うことで、Hinemos自身に異常が発生した際にいち早く気付くことができます。
●セルフチェック機能の詳細
セルフチェックができるものはHinemosマネージャ、Hinemosエージェントごとに異なり、
通知方法もそれぞれでできるもの、できないがあります。
Hinemosマネージャのセルフチェック
- ファイルシステムの空き領域チェック
- スワップアウトの発生チェック
- Java VMの空きメモリ領域チェック
- 非同期処理用キュー数のチェック
- スケジューラの動作遅延チェック
- 停滞中スレッド数のチェック
- データベースへのアクセスチェック
- データベースへのロングトランザクションチェック
- 内部テーブルのサイズチェック
- Hinemosマネージャ-クライアント間の、Webサービスのアクセスキュー数チェック
- Hinemosマネージャ-エージェント間の、Webサービスのアクセスキュー数チェック
- SNMPTRAP監視の内部キュー数チェック
- システムログ監視の内部キュー数チェック
- 実行中のジョブセッション数チェック
- ジョブ同時実行制御キューのサイズチェック
- ジョブ同時実行制御キューのデッドロックチェック
Hinemosエージェントのセルフチェック
- Java VMの空きメモリ領域チェック
HinemosマネージャのINTERNALイベント通知方法
- 監視履歴[イベント]ビューに出力
- syslogを送信
- メールで送信
- コマンド実行
- ファイルに出力
- ジョブ連携メッセージを送信
HinemosエージェントのINTERNALイベント通知方法
- 監視履歴[イベント]ビューに出力
syslogを送信
2.セルフチェック機能を利用する
Hinemosマネージャのセルフチェックでは「ファイルシステムの空き領域チェック」「スワップアウトの発生チェック」のみ、HinemosマネージャでSNMPサービスが動作している必要があります。
INTERNALイベント通知は「監視履歴[イベント]ビューに出力」「ファイルに出力」がデフォルトでONになっています。
それ以外の通知方法はデフォルトがOFFの状態なので、使用する場合はONにしましょう。
上記以外はセルフチェックを利用する上での前提条件や特別な操作手順などは特にありません。
▲ファイルシステムの空き領域チェックの[Hinemosプロパティ設定[作成・変更]]ダイアログです。
デフォルトでは「false」になっているので、有効化する場合は値を「true」に変更します。
■おわりに
この記事ではHinemosのセルフチェック機能について紹介してきました。
セルフチェック機能を使うことでHinemosの異常にいち早く気付くことができます。
あくまで異常に気付くきっかけになるものなので、可用性を向上したい場合はクラスタ構成などを導入してみましょう。
Hinemosの構成にお悩みの際は、ぜひ当社にご相談ください。