Hinemosの時刻、タイムゾーン変更の動作について
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この記事は2年以上前に書かれたものです。情報が古い可能性があります。
今回は、Hinemosの時刻、またはタイムゾーンを変更する場合に用いる、
Hinemosプロパティ「common.time.offset」と「common.timezone」について紹介していきます。
Hinemosプロパティには、上記二つの時刻に関する設定があり、
違いは何だろうと考える機会があったので、調査した内容をまとめていきます。
■目的の違い
● [common.time.offset]OSのシステム時刻を変更せず特定の日時で動作させる
以前の記事「Hinemosの時刻について」にあるように、
Hinemosはマネージャの「Hinemos時刻」を使用して監視管理やジョブの起動制御を行っています。
「Hinemos時刻」は、以下の計算式で算出されます。
「Hinemos時刻」=「OSのシステム時刻」+「common.time.offset」 *1の値
OSのシステム時刻から差分の値をミリ秒で指定するため、
1時間先に設定する場合は、”1*60*60*1000″の値で、以下のように設定します。
例:OSのシステム時刻よりも1時間先に設定する場合
common.time.offset=3600000
設定の反映にはHinemosマネージャの再起動が必要です。
●[common.timezone]Hinemos各コンポーネントを統一のタイムゾーンで動作させる
[common.timezone]*2は、Hinemosマネージャ、エージェント、クライアントの基準となるタイムゾーンをHinemosマネージャで設定したい場合に利用できます。
UTC時間からの時差の時間をミリ秒で設定するため、
日本(UTC+9:00)のタイムゾーンより一時間先のオーストラリアシドニー場合は、
“10*60*60*1000″の値で、以下のように設定します。
例:オーストラリアシドニーに設定する場合
common.timezone=36000000
設定の反映にはHinemosマネージャの再起動が必要です。
■動作の違い
実際に、監視・ジョブを動作させ、以下2パターンの時刻で動作を確認していきます。
1⃣[ommon.time.offset]を1時間先に設定の場合
Hinemosプロパティの設定:common.time.offset=3600000
2⃣[common.timezone]を日本より1時間先のオーストラリアシドニーに設定の場合
Hinemosプロパティの設定:common.timezone=36000000
●監視について
監視設定:ping監視を5分ごと行い、履歴イベントを見てみます。
1⃣[ommon.time.offset]を1時間先に設定の場合
ping監視が[common.timeoffset]を変更した時点から、
OSのシステム時刻の1時間先で実行されています。
2⃣[common.timezone]を日本より1時間先のオーストラリアシドニーに設定の場合
~変更前(タイムゾーン日本)~
~変更後(タイムゾーンシドニー)~
タイムゾーン変更後は、監視履歴の時刻が一時間先になっています。
1⃣の[common.time.offset]と違う点としては、
設定変更前に出ていた履歴についても[common.timezone]を変更することで、
表示の時刻が1時間先になっているという点です。
●ジョブ設定[スケジュール予定]について
スケジュール実行契機で5分ごとジョブ実行する設定としています。
1⃣[common.time.offset]を1時間先に設定の場合
スケジュールは、変更後の時刻が反映されています。
2⃣[common.timezone]を日本より1時間先のオーストラリアシドニーに設定の場合
スケジュールは、変更後の時刻が反映されています。
●ジョブ実行について
スケジュール実行契機で5分ごとジョブ実行する設定としています。
1⃣[ommon.time.offset]を1時間先に設定の場合
上記画像のように、ジョブが[common.timeoffset]を変更した時点から、
OSのシステム時刻の1時間先で実行されています。
2⃣[common.timezone]を日本より1時間先のオーストラリアシドニーに設定の場合
~変更前(タイムゾーン日本)~
~変更後(タイムゾーンシドニー)~
タイムゾーン変更後は、ジョブ履歴の時刻が1時間先になっています。
1⃣の[common.time.offset]と違う点としては、
監視同様に、設定変更前に出ていた履歴についても[common.timezone]を変更することで、
表示の時刻が一時間後になっているという点です。
●カレンダ
毎週月曜日9:00~18:00稼働のカレンダを設定しています。
1⃣[ommon.time.offset]を1時間先に設定の場合
有効期間、稼働時間に変化はなくはありません。
2⃣[common.timezone]を日本より1時間先のオーストラリアシドニーに設定の場合
有効期限、稼働時間ともに元の設定からタイムゾーン変更後の時差分、変化しています。
以上、Hinemosプロパティにて「common.time.offset」、「common.timezone」を変更した際の動作を記載いたしました。
簡単ではありましたが、Hinemosの時刻やタイムゾーンを変更する際に参考になれば幸いです。