【Hinemos 5.0】Hinemosクライアントのヒープメモリ割り当て量を増やす
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Hinemosクライアントのヒープメモリの割り当て量は、デフォルトでは、リッチクライアントが32~128MB、Webクライアント(Tomcat)が256MBとなっています。通常の運用ではこれで十分ですが、規模の大きい環境では、大量の情報を読み込んだ等の理由で、まれにHinemosクライアントのヒープメモリが不足することがあります。
Hinemosクライアントのヒープメモリが不足すると、例えば以下のような事象が発生します。
* Hinemosクライアントが操作に反応しなくなる。
* Hinemosクライアントの画面のレイアウトが崩れる。
対策として、Hinemosクライアントのヒープメモリの割り当て量を増やすことで、このような事象を解消することが可能です。設定方法は以下のとおりです。
リッチクライアントの設定方法
リッチクライアントのインストールフォルダ(通常はC:\Program Files (x86)\Hinemos\Client5.0.x)にある、「client_start.vbs」の32行目付近のヒープメモリの設定内容(-Xms、-Xmx)を修正します。
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31 REM client start 32 strVmArgs = "-vmargs -Xms32M -Xmx128M -XX:+HeapDumpOnOutOfMemory Error -XX:HeapDumpPath=. " 33 REM strVmArgs = strVmArgs & "-Xloggc:client_gc.log -verbose:gc -XX:+ PrintGCDetails -XX:+PrintGCTimeStamps -XX:+PrintClassHistogram " |
なお、上記のファイルを編集するためにはPC上の管理者権限が必要であり、使用するエディタによっては、一般のユーザーでこのファイルを開いて直接編集することができない場合があります。そのような場合は、いったん上記のファイルを別の場所へコピーして、そのコピーしたファイルを編集した後、元の場所へ持って行くことで対処可能です。
設定を変更した後は、リッチクライアントを閉じて開き直すことで、変更後のヒープメモリが割り当てられます。
Webクライアントの設定方法
Webクライアントの設定ファイル(/opt/hinemos_web/hinemos_web.cfg)の42~48行目辺りにある”JVM_HEAP_OPTS”の設定行を修正します。
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42 ### JVM - Performance Tuning 43 # for small systems 44 JVM_HEAP_OPTS="-Xms256m -Xmx256m -XX:NewSize=40m -XX:MaxNewSize=40m -XX: MaxPermSize=128m -Xss256k" 45 # for medium systems 46 #JVM_HEAP_OPTS="-Xms512m -Xmx512m -XX:NewSize=40m -XX:MaxNewSize=40m -XX:MaxPermSize=128m -Xss256k" 47 # for large systems 48 #JVM_HEAP_OPTS="-Xms1024m -Xmx1024m -XX:NewSize=40m -XX:MaxNewSize=4 0m -XX:MaxPermSize=128m -Xss256k" |
デフォルトでは44行目が有効になっていますが、この行をコメントアウトして、代わりに46行目か48行目のコメントアウトを解除することで、512MBあるいは1GBのヒープメモリが割り当てられます。また、必要なら他の値(例えば2GB)を設定することも可能です。
設定を変更した後は、Webクライアントを再起動することで、変更後のヒープメモリが割り当てられます。
以上、簡単ですがHinemosクライアントのヒープメモリの割り当て量を増やす方法をご紹介しました。