【Hinemos】DHCPサポート機能とは
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■はじめに
こんにちは!
今回はver7.0で追加されたDHCPサポート機能とはどのようなものなのかご紹介しようと思います。
■DHCPサポート機能とは
DHCPサポート機能とは、DHCPでIPアドレスを設定しているノードを管理するための機能です。
DHCPサポート機能を利用すると、Hinemosエージェントが動作している環境でIPアドレスが変更されても、
ノード情報のIPアドレスが自動的に更新されます。
■DHCPサポート機能の詳細について
DHCPサポート機能には、ノードIPアドレス自動更新、ノードホスト名自動更新の2つのモードがあります。
それぞれのモードについて、以下で説明します。
1.ノードIPアドレス自動更新
Hinemosエージェントが動作している環境のIPアドレスが更新または、Hinemosエージェントが起動した場合、
ノード情報のノード名とHinemosエージェントが取得してきたホスト名が一致しているノード情報のIPアドレスを更新し、管理対象がONに変更されます。
また、Hinemosエージェントで取得してきたIPアドレスがすでに他のノード情報で使用されていた場合、
すでに同じIPアドレスが振られているノード情報のIPアドレスをHinemosプロパティ「dhcp.autoupdate.ipaddress.notavailable」の値に更新し、管理対象がOFFに更新されます。
Hinemosエージェントの停止時には、ノード情報のノード名とHinemosエージェントが取得してきたホスト名が一致しているノード情報のIPアドレスを、Hinemosプロパティ「dhcp.autoupdate.ipaddress.notavailable」の値に更新し、管理対象がOFFに更新されます。
2.ノードホスト名自動更新
Hinemosエージェント起動時に、ノード情報のノード名がHinemosエージェントが取得してきたホスト名に更新されます。
■DHCPサポート機能を有効化させる方法
DHCPサポート機能を有効にするためには、HinemosプロパティとHinemosエージェントの設定ファイルである「Agent.properties」を設定する必要があります。
Hinemosプロパティでは、以下を設定する必要があります。
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dhcp.autoupdate.ipaddress.enable=【ノードIPアドレス自動更新を有効にするか】 dhcp.autoupdate.ipaddress.cidr=【ノードIPアドレス自動更新で更新対象とするアドレス帯(cidrで指定)】 dhcp.autoupdate.ipaddress.notavailable=【ノードIPアドレス自動更新モードでエージェントが停止している時のIPアドレス】 dhcp.autoupdate.hostname.enable=【ノードホスト名自動更新を有効にするか】 dhcp.autoupdate.hostname.cidr=【ノードホスト名自動更新で更新元として受け付けるアドレス帯(cidrで指定)】 |
Hinemosエージェントの設定ファイル(Agent.properties)では、以下を設定する必要があります。
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dhcp.update.mode=【DHCPサポート機能のモード】 以下のいずれかのモードを設定します。 ・disable DHCPサポート機能を無効にする場合に指定 ・ip ノードIPアドレス自動更新を有効にする場合に指定 ・host ノードホスト名自動更新を有効にする場合に指定 |
Windows版Hinemosエージェントでは、インストール時に赤枠を設定することで、Hinemosエージェントの設定ファイル(Agent.properties)と同様の設定が可能です。
■DHCPサポート機能の動作確認
今回はそれぞれ以下のように設定しています。
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●Hinemosプロパティ ・dhcp.autoupdate.ipaddress.enable=true ・dhcp.autoupdate.ipaddress.cidr=10.0.0.0/8, 172.16.0.0/12, 192.168.0.0/16 ・dhcp.autoupdate.ipaddress.notavailable=169.254.0.0 ・dhcp.autoupdate.hostname.enable=true ・dhcp.autoupdate.hostname.cidr=10.0.0.0/8, 172.16.0.0/12, 192.168.0.0/16 ●Agent.properties ・dhcp.update.mode=ip |
では、実際にどのように更新されるのか確認してみます。
更新前の状態は、IPアドレスの末尾が12となっています。
IPアドレスの末尾を13に変更したところ、ノード情報のIPアドレスが末尾13のIPアドレスに変更されていました。
また、Hinemosエージェントと疎通が取れない場合は、
Hinemosプロパティ「dhcp.autoupdate.ipaddress.notavailable」の値がIPアドレスに設定され、
ノード情報の管理対象がOFFになります。
■おわりに
この記事では、DHCPサポート機能についてご紹介しました。
ぜひ、DHCPサポート機能を有効に活用してみてください!