同一サーバに複数エージェントを同居させてみた
投稿日: / 更新日:
この記事は2年以上前に書かれたものです。情報が古い可能性があります。
目次
■はじめに
1. Hinemos ver.7.0エージェントのインストール(同居)
●①ver.6.2のHinemosエージェントにて、即時反映ポートを変更
●②サーバに配置したHinemosエージェントver7.0をインストール
●③言語が適切に設定されているか確認
●④起動
2. それぞれのバージョンのHinemosマネージャにつないでみる
●ver.6.2
●ver.7.0
3. ジョブを実行してみる
●ver.6.2エージェントにてジョブを実行する
●ver.7.0エージェントにてジョブを実行する
■ おわりに
■はじめに
今回は、Hinemos ver.7.0がリリースされ、ver7.0への移行時に、
ver.6.2.2のエージェントが動作している環境に、ver7.0のエージェントを同居させるという想定で、
エージェントを同一サーバに同居させてジョブを動かしてみたいと思います。
1.Hinemos ver.7.0エージェントのインストール(同居)
①ver.6.2のHinemosエージェントにて、即時反映ポートを変更
エージェントを複数起動させる場合、即時反映ポートがインポートしたままのデフォルト24005が設定されている場合、ポートの競合が発生します。
そのため競合しないように、今回はver.6.2エージェントの即時片影ポートを24006に変更します。
なお、即時反映ポートは、クライアントのリポジトリパースペクティブから変更できます。エージェントからの変更はできません。
*ver.7.0のHinemosエージェントにて、即時反映ポートを変更し、対応することも可能です。
*即時反映ポートの変更は、リポジトリパースペクティブからのみ変更可能です。エージェントにて変更することはできません。
②サーバに配置したHinemosエージェントver7.0をインストール
すでに、ver.6.2のエージェントがインストールされている環境にver.7.0をインストールするため、ver.6.2のインストールディレクトリ(/opt/hinemos_agent)とは別のインストールディレクトリをprefixオプションで指定します。
今回は、/opt/hinemos_agent7.0を指定しました。
また、Hinemosエージェントのサービス名についても、デフォルトではhinemos_agentで設定されており、ver.6.2と識別する必要があります。
HINEMOS_AGENT_ID=”識別子”と指定することで、起動・停止コマンドでは「hinemos_agent_”識別子”」をサービス名として実行できます。
今回は、「hinemos_agent_ver7.0」をサービス名として指定します。
*マネージャの指定に、Hinemos ver.7.0マネージャのIPアドレスを指定する。
③言語が適切に設定されているか確認
設定したい日本語の設定「ja_JP」になっています。
④起動
手順②で指定した識別子のサービス名で起動できました。
2.それぞれのバージョンのHinemosマネージャにつないでみる
●ver.6.2
ver.6.2のマネージャにて、リポジトリ[エージェント]に表示されているため、エージェントが接続できています。
●ver.7.0
ver.7.0のマネージャのリポジトリに、エージェントを登録します。
リポジトリ[エージェント]に表示されるため、エージェントが接続できています。
3.ジョブを実行してみる
●ver.6.2エージェントにてジョブを実行する
ver.6.2マネージャからジョブを実行してみます。
どちらのバージョンのマネージャから実行されたかわかるようにコマンドを以下のように設定しました。
ver.6.2のエージェントログを確認したところ、ver.6.2マネージャにて指定したコマンドが実行されていることがわかります。
●ver.7.0エージェントにてジョブを実行する
ver.7.0マネージャからジョブを実行してみます。
ver.6.2と同様に、ver.7.0マネージャから実行したとこがわかるコマンドを設定しました。
ver.7.0の指定したインストールディレクトリ(/opt/hinemos_agent7.0/var/log)のエージェントログを確認すると、ver.7.0マネージャにて設定したコマンドを実行されていることがわかります。
エージェントの同居によって、一回のジョブ実行で、複数回ジョブが実行されることはなく、
それぞれのマネージャから、接続するバージョンのエージェントにてジョブが実行できていることが確認できます。
■おわりに
今回は、Hinemos ver.7.0のバージョンアップにて、同一環境に2つのエージェントを同居させ、ジョブを実行してみました。
簡単ではありましたが、エージェントのバージョンアップ等の実施時に、参考になれば幸いです。