Hinemosをバージョンアップしてみる
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はじめに
こんにちは。
今回、この記事ではバージョンアップツールを使用して、Hinemos ver6.2をHinemos ver7.0にバージョンアップする方法をご紹介いたします。
1.前提条件
今回は、二台のLinuxマシンそれぞれに以下のコンポーネントを用意しています。
マシン1:Hinemos ver6.2.2 マネージャ
マシン2:Hinemos ver7.0.1 マネージャ、バージョンアップツール(hinemos_version_up-7_0-xxxxxxxx-linux.zip)
ここからは、Hinemos ver6.2.2を旧版、Hinemos ver7.0.1を新版と呼ばせていただきます。
2.バージョンアップ手順
●旧版マネージャのダンプファイル取得、配置
- /opt/hinemos/sbin/mng/hinemos_backup.shを実行し、ダンプファイルを取得する
ダンプファイル例:hinemos_pgdump.2022-10-31_145021 - 取得したダンプファイルを新版マネージャをインストールしてある環境の任意のディレクトリに配置する(本記事ではマシン2の/tmp)
●バージョンアップツールの展開
- 本記事では、バージョンアップツールは/vupディレクトリを作成し、そこに配置している
- バージョンアップツール(hinemos_version_up-7_0-xxxxxxxx-linux.zip)を展開する
展開コマンド:unzip hinemos_version_up-7_0-xxxxxxxx-linux.zip - 展開後のディレクトリの状態が以下のようになっていること
●「hinemos_version_up_linux.cfg」の設定値
- バージョンアップツール(hinemos_version_up-7_0-xxxxxxxx-linux.zip)を展開した後に存在する「hinemos_version_up_linux.cfg」の編集する
- 「VUTICFG_JAVA_EXE」を新版マネージャで使用しているjavaを設定する
本記事では、「/usr/lib/jvm/jre-1.8.0-openjdk」を新版マネージャに使用しているため、「/usr/lib/jvm/jre-1.8.0-openjdk/bin/java」を設定する
設定例
●新版マネージャを停止する
- service hinemos_manager stop
により新版マネージャを停止する
●バージョンアップツールの実行
- cdコマンドで、本ツールを展開したディレクトリへ移動する(本記事ではcd /vup)
- 旧版マネージャのダンプファイル名を引数に、以下のコマンドを実行してください。
- bash hinemos_version_up.sh Hinemos ver6.2.2 マネージャのダンプファイル名
- データ変換が完了するまでお待ちください。(完了までの時間は、データの内容や量、旧版マネージャと新版マネージャのバージョン差、サーバスペック等の様々な要因に大きく影響されるため、机上での予想は困難であることを予めご了承ください。)
コマンドが終了し、”Version up COMPLETED!”と表示されれば変換完了です。 - 旧版マネージャのダンプファイル名に拡張子”.for70″を付加されたファイルが、本ツールが出力したダンプファイルです。
データ変換後のダンプファイル例:hinemos_pgdump.2022-10-31_145021.for70
●変換後のダンプファイルのリストア
- service hinemos_manager status
により新版マネージャが停止していることを確認する - service hinemos_pg start
によりPostgerSQLを起動する - /opt/hinemos/sbin/mng/hinemos_restore.sh 変換後のダンプファイル名
(/opt/hinemos/sbin/mng/hinemos_restore.sh hinemos_pgdump.2022-10-31_145021.for70)
により変換後のダンプファイルをリストアする - service hinemos_pg stop
によりPostgerSQLを停止する - service hinemos_manager start
により新版マネージャを起動する
以上で、バージョンアップは完了となります。
おわりに
この記事では、バージョンアップツールを使用して、Hinemos ver6.2をHinemos ver7.0にバージョンアップする方法をご紹介いたしました。