【Hinemos】マニュアル実行契機について

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■はじめに

今回は、Hinemosのジョブ機能の一つである、マニュアル実行契機についてご紹介いたします。

1.マニュアル実行契機とは

マニュアル実行契機を使用することで、
コマンドジョブ等に設定したジョブ変数の値を、ジョブ実行時に任意の値に設定することが可能になります。

●ジョブ変数の設定

マニュアル実行契機で指定可能なジョブ変数の種類は以下の4つとなります。

➀入力

・ジョブ変数に設定する値を直接入力出来るようになります。
 デフォルト値を指定することで、予めデフォルト値が入力された状態となります。

➀入力_1

 

➀入力_2

➁選択(ラジオボタン)

・ジョブ変数に設定する値をラジオボタンで選択することが出来るようになります。
 ジョブ[選択候補の作成・変更]のデフォルト値にチェックを入れることで、予めその値が選択された状態となります。

➁ラジオボタン_1

 

➁ラジオボタン_2

 

➁ラジオボタン_3

➂選択(コンボボックス)

・ジョブ変数に設定する値をコンボボックスで選択することが出来るようになります。
 ジョブ[選択候補の作成・変更]のデフォルト値にチェックを入れることで、予めその値が選択された状態となります。

➂コンボボックス_1

 

➂コンボボックス_2

 

➂コンボボックス_3

➃固定

・ジョブ変数に設定する値を予め指定することが出来ます。
 ここで指定された値を実行時に変更することは出来ません。

➃固定_1

 

➃固定_2

2.マニュアル実行契機の実行例

●実施内容

この記事では使用例として、以下の処理を実行したいと思います。

➀ ファイル名に指定の文字列を含む場合、ファイルの末尾に指定の行を追記する
➁ 変更されたファイル名に、指定の文字列を追記する
➂ 変更されたファイル一覧を取得し、指定のファイル名で保存する

●ファイルの配置

以下構成のディレクトリを準備します。

・スクリプト配置用のディレクトリ
 /root/sh
  ⇒「コマンドジョブの作成」にて使用するスクリプトを配置します。

・ファイル配置用のディレクトリ
 /root/test
  ⇒test1.txt
  ⇒test2.txt
  ⇒test3.txt

※本記事では、RHEL9環境を想定しております。
 環境が異なる場合は、適宜ディレクトリパスの読み替えをお願いいたします。

●コマンドジョブの作成

上記の内容を実行するコマンドジョブを作成します。

コマンドジョブ➀

コマンドジョブ➀_1

 

コマンドジョブ➀_2

コマンドジョブ➁

コマンドジョブ➁_1

 

コマンドジョブ➁_2

 

コマンドジョブ➁_3

コマンドジョブ➂

コマンドジョブ➂_1

 

コマンドジョブ➂_2

●マニュアル実行契機の作成

マニュアル実行契機の作成_1

 

マニュアル実行契機の作成_2

 

マニュアル実行契機の作成_3

3.マニュアル実行契機の実行

●マニュアル実行契機の実行

ジョブ変数に以下を設定し、マニュアル実行契機を実行します。

マニュアル実行契機の実行_1

●実行結果

マニュアル実行契機の実行後、対象のディレクトリ及びファイルを確認してください

・実行前

マニュアル実行契機の実行_2

・実行後

マニュアル実行契機の実行_3

対象のファイルにのみ「追記」と「ファイル名の変更」が行われていることを確認してください。
「result.txt」が作成され、対象ファイルが一覧表示されることを確認してください。

■おわりに

この記事では、マニュアル実行契機の実行例をご紹介いたしました。
ご参考になりましたら幸いです。

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