カスタムトラップ監視を利用する
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この記事は2年以上前に書かれたものです。情報が古い可能性があります。
こんにちは。
今回は、「カスタムトラップ監視」についてご紹介させていただきます。
まずは、機能について簡単に説明致します。
カスタムトラップ監視は、
監視対象ノードからjson形式で送信されるリクエストのkeyを指定して、
Hinemosマネージャで受信し、監視を行う機能です。
これにより、
「数ある情報の中から、json形式で送信されるリクエストのkeyに対応した、情報を取得することができるため、状況に応じた必要な情報のみを効率よく取得することが可能です。」
■jsonについての簡単な説明
jsonとはJavaScript Object Notationの略でデータフォーマットの一種です。
{}波括弧で括りその中にデータを書いていきます。
左にkey、右にvalueを書いてあげます。
そうすることによって、keyを指定することでvalueを呼びだすことができます。
一つのデータが書き終わったら、「,」カンマ区切りで次のデータを書いていきます
1 2 3 4 5 |
{ "user": "hinemos", "age": 20, "gender": "男" } |
■Hinemosマネージャで受信可能なjson形式
Hinemosマネージャに送信する json は、
“FacilityID”のペアと”DATA”のオブジェクトで構成する必要があります。
数値の監視の場合は、”TYPE” の値に “NUM” を指定してください。
文字列の監視の場合は、”TYPE” の値に “STRING” を指定してください。
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{ ”FacilityID”:”送信元のファシリティID”, ”DATA”:[ { ”DATE”:”yyyy-MM-dd HH:mm:ss”, ”TYPE”:”NUM”, ”KEY”:”キーパターン”, ”MSG”:”任意の数値or文字列” } ] } |
■動作概要
カスタムトラップ監視機能の動作概要は以下の通りです。
1. Hinemosクライアントよりカスタムトラップ監視を設定します。
2. json形式のリクエストをHinemosマネージャが受信します。
3. キーパターンと”KEY”の値を比較し、監視対象のjsonのオブジェクトを判別します。
4. “MSG”の値に対して閾値判定または、パターンマッチ処理を行います。
■設定手順
それでは、カスタムトラップ監視(数値)の設定手順をご紹介していきます。
(※今回はver6.2.2のマネージャを利用しています。)
リポジトリパースペクティブのノードビューにて、Hinemosマネージャに対して、
リクエストを送るためのノードを登録します。
監視設定パースペクティブの監視設定[通知]ビューにてイベント通知を作成します。
監視が意図通り動作しているか通知して確認するためのものです。
監視設定パースペクティブの監視設定[一覧]ビューにてカスタムトラップ監視(数値)を作成します。
監視の対象とするスコープは先ほど作成したノードを設定します。
キーパターンには、json形式のリクエスト時に設定しているキーパターンを設定します。通知IDには先ほど作成した監視通知notify_eventを設定します。
以上で設定は完了です。
■Hinemosマネージャにむけてjson形式のリクエストを送信
リポジトリに登録した、監視対象のノードより、json形式のリクエストをcurlコマンドで送信します。
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curl -H "Accept: application/json" -H "Content-type: application/json" -X POST -d '{"FacilityID":"node_01","DATA":[{"DATE":"2020-04-16 14:51:56","TYPE":"STRING","KEY":"key_string","MSG":"hinemos"}]}' http://Hinemosマネージャのアドレス:8082/ |
■監視結果の確認
監視履歴パースペクティブの監視履歴[イベント]ビューより、
監視の対象としたスコープを選択します。
監視対象ノードからリクエストした内容が確認できました。
以上、簡単ですが、カスタムトラップ監視についてご紹介いたしました。