WBEMポーリングを使用したリソース監視を実施する
投稿日: / 更新日:
この記事は2年以上前に書かれたものです。情報が古い可能性があります。
こんにちは。
今回は、HinemosマネージャでWBEMポーリングを使用したリソース監視を行ってみようと思います。
CPU使用率を監視する設定を作成し、WBEMポーリングで値を取得できるかどうかの確認を行ってみます。
では早速、Hinemosマネージャのポーリングプロトコルの設定を変更してみます。
0.事前準備
念のため、WBEMポーリングへ変更を行う前にマネージャのバックアップを取得しておきます。
1 2 3 4 5 |
/opt/hinemos/sbin/mng/hinemos_backup.sh input a password of Hinemos RDBM Server (default 'hinemos') : dumping data stored in Hinemos RDBMS Server (PostgreSQL)... output file : /root/hinemos_pgdump.2018-12-04_182313 successful in dumping data. |
1.マネージャを停止後、postgreSQLを起動させます。
1 2 |
service hinemos_manager stop service hinemos_pg stop (※ rhel6版マネージャを使用する場合は/opt/hinemos/bin/pg_start.sh でpostgreSQLを起動させてください。) |
2.プロトコルをSNMPからWBEMに変更します。
1 |
/opt/hinemos/postgresql/bin/psql -p 24001 -U hinemos -c "UPDATE setting.cc_collector_category_collect_mst SET collect_method = '(変更したいプロトコル)' WHERE category_code = '(変更したいカテゴリ)' and platform_id = 'LINUX'" |
1 2 3 4 5 6 7 8 |
「変更したいプロトコル」にはWBEMを、「変更したいカテゴリ」にはプロトコルを変更したいリソース監視のカテゴリを入力します。 以下の5つがカテゴリとして登録されています。 • C000_CPU ・・・ CPU関連の情報 • C001_MEM ・・・ メモリ関連の情報 • C002_DSK ・・・ ディスク関連の情報 • C003_NET ・・・ ネットワーク関連の情報 • C004_FS ・・・ ファイルシステム関連の情報 今回はCPU使用率監視をWBEMポーリングに変更する設定を行うため、以下のコマンドを実行します。 |
1 |
/opt/hinemos/postgresql/bin/psql -p 24001 -U hinemos -c "UPDATE setting.cc_collector_category_collect_mst SET collect_method = 'WBEM' WHERE category_code = 'C000_CPU' and platform_id = 'LINUX'" |
3.postgreSQLを停止し、マネージャを起動させます。
1 2 |
service hinemos_pg stop (※ rhel6版マネージャを使用する場合は/opt/hinemos/bin/pg_stop.sh でpostgreSQLを起動させてください。) service hinemos_manager start (※ rhel6版マネージャを使用する場合は/opt/hinemos/bin/hinemos_start.sh でpostgreSQLを起動させてください。) |
4.Hinemos webクライアント上のリポジトリ[ノード]ビューを開き、WBEMのユーザパスワードとプロトコルを登録します。
ここまでで設定は完了です。では実際にWBEMポーリングで監視を実行してみます。
今回は「TEST_CPU」という監視項目IDのリソース監視(CPU使用率)を用いてWBEMによる監視が行えるかどうか、確認します。
CPU使用率を取得することができました!
しかし、クライアント上ではSNMPポーリングを用いて監視を行っているのか、WBEMポーリングを用いて監視を行っているのか確認することができません。
そこで、一度リポジトリ[ノード]ビュー上でWBEMの設定を誤ったものに変更し、CPU使用率が取得できなくなるかどうか確認してみます。
httpsを使用してポーリングを行っていたので、一旦WBEMのプロトコルをhttpsからhttpに変更し、CPU使用率監視の値が取得できなくなればWBEMポーリングを行って値を取得していたということになります。
WBEMの設定変更後、CPU使用率監視の結果を確認したところ、「値を取得できませんでした。」というメッセージで不明通知が届いていました。
上記の結果から、CPU使用率のポーリング設定がSNMPからWBEMに変更されていることがわかります。
いかがでしたでしょうか。
Hinemosではマネージャの設定を変更することでリソース監視のカテゴリごとにSNMPポーリングとWBEMポーリングを使い分けて監視を行うことができますので、日々のリソース監視に役立てていただければと思います。
以上、WBEMポーリングを利用したリソース監視方法のご紹介でした!