構成情報管理機能を利用してみる
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こんにちは。
今回は、Hinemos ver.6.2より追加された「構成情報管理機能」を利用してみたいと思います。
こちらの機能は、管理対象ノードのハードウェア情報やインストールされているパッケージ情報を定期的に取得し、取得された情報はHinemosのノード情報として、リポジトリ機能から参照することが可能です。
「構成情報管理機能」を利用することで、各ノードを構成する情報が把握でき、インシデント発生時の調査に使用することが可能です。
■設定手順
構成情報管理を利用するには以下の設定を行います。
・対象ノードのHinemosエージェントを起動
# systemctl start hinemos_agent
・対象ノードのSNMPサービスを有効化
# systemctl start snmpd
・リポジトリ[ノード]ビューにて、対象ノードの「自動デバイスサーチ」のチェックを外し無効化
※自動デバイスサーチを有効にした状態で、構成情報管理による構成情報を取得すると、
以下のような自動デバイスサーチの無効化を推奨するINTERNALイベントが発生します。
・リポジトリ[構成情報取得]ビューにて、設定を作成
※構成情報の[HW情報]を取得する場合は、対象ノードのプロパティに「SNMPのポート番号」、「コミュニティ名」、「バージョン」、「タイムアウト」、「 試行回数」が設定されている必要があります。
今回はスコープ[225]のノードを対象に、6時間間隔で構成情報を取得し、取得結果をステータス通知・イベント通知で通知させるよう設定しました。
■構成情報の取得
構成情報の取得方法は「通常取得」と「即時取得」の2種類があります。
①通常取得
「通常取得」は構成情報取得の設定時に指定した間隔で、対象ノードから構成情報を取得し、ノード情報として登録します。
今回はリポジトリ[構成情報取得設定]にて、13:49に設定を作成し、14:01に構成情報が取得されました。
その後、6時間おきに構成情報が取得されていました。
リポジトリ[プロパティ]のビューを確認すると、パッケージ情報が取得できていることが
確認できました。
情報取得時間を変更したい場合は、メンテナンスビューの「Hinemosプロパティ」にて
以下の項目をデフォルト値から変更します。
「repository.node.config.collect.reference.time」
構成情報の通常取得の初回取得時刻
デフォルト値 00:00 → 任意の時刻 (例: 10:00)
「repository.node.config.collect.load.distribution.range」
構成情報の通常取得時に、初回取得時刻からこの時間までの間に行われます。
なお、変更後は、Hinemosマネージャの再起動が必要です。
デフォルト値 -1 → 0より大きい値 (例: 10 (min))
※デフォルトの「-1」の値は、構成情報取得設定の登録から、
取得周期の時間内のランダムなタイミングでエージェントにて取得が実行されます。
今回のように、デフォルトの値のまま構成情報取得を行うと
設定登録を行った13:49から、6時間以内にランダムなタイミング(14:00)で初回取得が行われ、
その後は初回取得時刻+6時間の間隔で取得が行われます。
「Hinemosプロパティ」の設定値を下図のように
10時に初回情報取得し、初回取得設定時間から10分以内に情報を取得するよう、変更いたしました。
取得時間が以下のように変更されることが確認できました。
②即時取得
「即時取得」は構成情報取得設定した情報を即時に取得し、登録します。
実施する場合、構成情報取得ビューの即時取得ボタンを押下します。
以下のメッセージが出力されます。
上記メッセージには、10分以内に取得されるとありますが、
これはメンテナンスビューの以下のプロパティのデフォルト設定値に基づきます。
「repository.node.config.run.distribution.time」
構成情報の即時取得は、実施時からこの時間までの間に行われます。
デフォルト値 600000 (msec)
なお、即時取得を行っても、通常取得の取得間隔が変更されることはありません。
例えば、通常取得が14:00、20:00、2:00、8:00に実行されるよう設定されていた場合、8:00以前に即時取得を行っても、8:00の通常取得は実行されます。
以上、今回は構成情報管理機能についてご紹介いたしました。機会があれば、ぜひご活用ください。