【Hinemos】通知の抑制についてのご紹介

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■はじめに

みなさん、こんにちは!

Hinemosの通知機能では通知設定をカスタマイズすることで、通知の出力を抑制をすることが可能です。
今回は、通知の抑制とは何か、どういった場合に必要となるかをご紹介していきたいと思います。

■通知の抑制とは

Hinemosの通知機能では、各監視機能の監視結果や、ジョブの実行結果の通知方法を設定し、
各監視機能の監視結果やジョブの実行結果の情報を、監視履歴パースペクティブ画面に表示させたり、メールで送信できます。

通知機能を利用して、実際に運用を進めていくと、以下のような課題が出てくることがあると思います。

  • 対処不要な通知(誤検知・誤通知)まで通知されているため、異常状態が連続して検出された場合に通知したい。
  • 一度異常状態である通知を受け取った後は、状態が変化しない場合は通知しないようにしたい。
  • 正常である通知を受信後は、状態が変化するまでは通知しないようにしたい。

上記のような「こういうときは通知したい」「こういうときは通知しない」を実現する方法として、通知の抑制という機能を利用します。

通知機能の設定ダイアログは以下のになります。

※例としてイベント通知のものを使用しています。
イベント通知設定ダイアログ
この設定ダイアログの「重要度変化後の初回通知」や「重要度変化後の二回目以降の通知」を変更することで通知の抑制を利用することが可能です。

■通知の抑制の種類と使用例

通知の抑制の種類とどのような時に使用するのかについて説明していきます。

1.「重要度変化後の初回通知」による抑制

はじめに、「重要度変化後の初回通知」による抑制方法についてです。
この設定項目では、重要度が変化した後、同じ重要度が何回連続したら通知するかを設定します。
「1」を指定すると、重要度が変化するたびに通知する動作となります。

例えば、メモリ使用率をリソース監視で監視している時、「情報」(正常)の範囲に収まっていて、ある瞬間に「危険」の範囲に達しても、すぐに「情報」の範囲に戻るような一時的な異常については、対応不要となると思います。
このような場合は、この設定項目に「2」を指定することで、2回連続して同じ重要度だった場合だけ通知するように設定ができます。
このように、閾値が継続的に経過した時に限定して通知するという抑制が可能です。

また、「有効にした直後は通知しない」の項目では、通知設定を有効にした直後の初回通知の通知有無を指定できます。
以下の操作をすると、通知の抑制判定に用いられる履歴情報がリセットされます。

  • 監視設定に通知設定を割り当てる
  • 通知設定、監視設定が無効から有効に切り替える

そのため、設定変更前後で重要度が変化しない場合でも、初回通知の判定が行われ、「同じ重要度の監視結果が○回以上連続した場合に初めて通知する」の条件を満たす場合は通知されます。

2.「重要度変化後の二回目以降の通知」による抑制

続いて「重要度変化後の二回目以降の通知」による抑制方法についてです。

この設定項目では、通知した後、次の通知をどのくらいの時間経過するまで通知しないようにするかを設定します。
動作の種類は以下の3つです。

  • 常に通知する:同じ重要度の通知が発生した場合は抑制せずに通知する
  • 前回からN分間が同一の重要度の通知はしない:一度通知をしたら、同じ重要度の通知をN分間は通知しない(Nには分単位で抑制期間を入力します)
  • 通知しない:一度通知した後、同じ重要度の通知は一切通知しない

例えば、ログファイル監視で指定の条件に一致したログが一度に大量に出力されることがあります。
この時、設定項目で「常に通知する」を設定していると、監視履歴[イベント]ビューがその監視結果で埋まってしまったり、監視結果通知メールが大量に届いたりしてしまいます。
このような場合は、設定項目で「前回から30分間は同一の重要度の通知はしない」と設定すると、同じ条件に一致するログを、一度通知を出力してから30分間は通知を抑制することが可能です。

また、リソース監視などのポーリング監視では、「情報」(正常)のイベント通知を繰り返し出力する必要性は低いです。
そのため、この場合は、設定項目を「通知しない」と設定し、2回目以降の通知を出力しないように設定することも有効です。
この設定をすることで、イベント通知の大量出力によるDBの容量が肥大化することを防ぐことができます。

3.通知する重要度の指定による制御

最後に、通知の重要度による制御方法についてです。

この設定項目では、重要度ごとに、通知の有効/無効を指定します。

例えば、重要度「情報」の通知を無効とし、その他の重要度を有効とした場合、
監視機能では監視結果の重要度が「情報」以外の場合のみ通知するということが可能となり、
ジョブ機能では、正常終了時は通知せず、警告終了や異常終了の場合のみ通知するということが可能です。

■おわりに

今回は通知の抑制方法についてご紹介してきました。
運用条件に合わせて通知の出力を抑制することが可能です!
是非、ご活用してみてください。

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