【Hinemos】終了遅延の操作の挙動について
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■はじめに
ジョブ運用において、「想定より処理に時間がかかっている」という状態をいち早く検知することは、システム障害を未然に防ぐために非常に重要です。Hinemosでは、このような要件に対応するための機能として「終了遅延」が備わっています。
当記事では、終了遅延が発生した際にHinemosが行う「停止操作」について、実際の画面のステータス遷移を交えながら、それぞれの挙動と使い分けについてご説明します。
■終了遅延を判定する4つの条件
Hinemosがジョブの遅延を判定する条件として、以下の4つから設定が可能です。
・セッション開始後の時間(分): 一連のジョブ実行(セッション)が始まってからの経過時間
・ジョブ開始後の時間(分): そのジョブ(またはジョブネット)単体が始まってからの経過時間
・時刻: 指定した時刻を過ぎても終了していない場合
・実行履歴からの変化量: 過去の実行時間(平均値+標準偏差)と比べて時間がかかっている場合
遅延を検知した場合、通知に加えて、対象のジョブに対して自動で「停止」操作を行うことが可能です。
■検証時のジョブ設定
本記事の検証では、意図的にジョブを遅延させる状態を再現するため、
以下のようなジョブ構成を作成して動作確認を行いました。
ジョブネット:JN_delay_test
-コマンドジョブ:job_1_sleep
実行コマンド:sleep 300
(※処理に時間がかかっている状態を再現するため、5分間待機するコマンドを設定しています。)
終了遅延条件: ジョブ開始後の時間(分)を「2」に設定
上記の設定により、ジョブ開始から2分経過したタイミングで終了遅延が検知され、指定した停止操作が実行されます。以降の検証では、この操作の設定を切り替えて動作を確認しています。
■終了遅延発生時の停止操作の種類と挙動
終了遅延時の「停止」操作には、設定画面の「操作」項目から4つの種類を選択できます。それぞれの設定におけるHinemos上の実行状態や終了状態の扱いについて、実際の検証画面とともに解説します。

停止[コマンド]
対象のジョブに対して停止コマンドを実行し、Hinemos上の実行状態を「コマンド停止」とします。
![]()
最も標準的な動作であり、対象のジョブ実行を単純にストップさせたい場合に使用します。
停止[中断]
ジョブ・ジョブネットの実行状態を「中断」に変更します。
Hinemosの画面上では「中断された」という扱いになります。意図的に処理を中断させたというステータスとして扱いたい場合など、運用上の見え方を区別したい場合に有効です。
停止[状態指定]
停止コマンドを実行した後に、ジョブの終了状態を「正常」「警告」「異常」のいずれか指定した状態に設定し、実行状態を「終了」にします。(本検証では「異常」を指定)
![]()
停止コマンドの戻り値に依存せず、遅延停止した場合は確実に「異常」として扱いアラートを発報させたい等、厳密なステータスコントロールを行いたい場合に適しています。
停止[状態指定](強制)
停止処理中にHinemosエージェントとの疎通が取れなくなった場合でも、強制的にマネージャ側でジョブの終了状態を指定した状態に設定します。
検証として、ジョブ実行中に対象サーバーのHinemosエージェントを意図的に停止させ、通信障害を発生させた状態での動作を確認しました。
を実行した際のジョブ履歴画面"](https://atomitech.jp/wp-content/uploads/2026/08/9436cf92c427be48ad005dbad947908f.png)
サーバーのハングアップ等によりエージェントとの通信が不可能な状態でも、マネージャ側で確実にステータスを確定させたい等、ミッションクリティカルな環境におけるフェイルセーフ機能として機能します。
■終了遅延設定時の注意点
終了遅延を設定する際の仕様上の注意点として、「最上位のジョブネット(またはコマンドジョブ)に設定されている終了遅延は無効になる」という制約があります。
■おわりに
この記事では、終了遅延発生時における4つの停止操作の挙動と使い分けについてご紹介しました。
環境や実行したい内容に合わせて適切な停止操作を選択することで、より確実なジョブ運用が可能となります。
Hinemosでのジョブ設定をご検討の際に、ご参考にしていただければ幸いです。
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