【Hinemos】マネージャ停止中に発生したイベントの検知は出来るのか?
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この記事は2年以上前に書かれたものです。情報が古い可能性があります。
Hinemosを運用していく中で、Hinemosマネージャを停止してメンテナンスを行う必要が
出てくるかと思います。(マイナーバージョンアップや累積パッチの適用等)
このマネージャ停止中に発生するイベントってどうなるのか?について
記事を書いていきます。
まず、前提としてこちらの回答としては監視のパターン毎に異なってきます。
以下にパターン毎の動き(3パターンあります)を記載します。
①Hinemosマネージャからポーリングを行っている監視(例:リソース監視)
こちらは、Hinemosマネージャが停止しており、ポーリングが出来ないので、
イベントの検知は出来ません。
②Hinemosエージェントが監視を行い、Hinemosマネージャに結果送信を
している監視(例:ログファイル監視)
こちらは、Hinemosマネージャの起動のタイミングにより、
検知できるかが変わります。
Hinemosマネージャが停止中に、Hinemosエージェントがイベントを検知し、
Hinemosマネージャへの結果送信を行うと、
Hinemosマネージャが結果を受け取ることが出来ずに、エージェント側で結果送信は失敗したと判定されます。
Hinemosエージェント側は、Hinemosマネージャに対して結果送信に失敗した際には、
Hinemosエージェント側の設定※に基づき、再送処理を行います。
再送処理として用意されている設定は、
・結果送信処理の最大試行回数
・結果送信処理の試行間隔
があります。
イベントが発生してから、「結果送信処理の最大試行回数×結果送信処理の試行間隔」の間に、
Hinemosマネージャが起動した場合には、こちらの結果を受け取ることができ、
イベントを検知することができます。
※再送の設定については、
・[Hinemosエージェントのインストールディレクトリ]\conf\Agent.properties
に定義されています。
③Hinemosエージェントを介さずにHinemosマネージャに送信されるデータを
基にイベントの検知を行う監視(例:SNMPTRAP監視)
こちらは、Hinemosマネージャへデータを送信する送信元の設定により、
検知できるかどうかが変わります。
Hinemosマネージャへデータを送信する送信元の設定として再送の設定がされており、
かつ、再送の間にHinemoaマネージャが起動した場合には、
Hinemosマネージャでデータの受け取りができ、イベントを検知することができます。
(ただし)
一般的なコンポーネントや運用サーバでは、送信先サーバ側のアプリケーション(今回のケースではHinemosマネージャ)の
動作状況を判定して再送を行うことはあまりないかと思われます。
その為、一般的に、Hinemosマネージャの停止中に送信されたデータについては、
検知出来ないものと考えていただくと良いと思います。
ここまでの内容が、タイトルに対しての回答となります。
ここから下では、↑の情報を踏まえた上でのお話を記載します。
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Q.Hinemosって22種類の監視が実行可能ですが、どの監視が、↑のどのパターンに当てはまりますか?
A.各監視がどのように、監視処理を実行しているのか?については、以下のトレーニングコースにて
解説してますので、Hinemosを詳しく知りたい!、詳しく知る必要がある!という方は受講を検討いただければと思います。
https://www.hinemos.info/training
Q.検知出来ないって書いてあるものも、検知できるようにしたい
A.Hinemosでは、冗長構成を組むことのできるミッションクリティカル機能を用意しています。
こちらを利用していただく事で、監視を停止することなくメンテナンスを行う事が可能です。
メンテナンス期間を設けることが難しい等の要件がある場合には、導入をご検討ください。
なお、ミッションクリティカル機能については、サブスクリプションメニューで販売しております。
・Hinemosサブスクリプションについて
https://atomitech.jp/hinemos/#plan
・ミッションクリティカル機能について
https://atomitech.jp/document/missioncritical/