ジョブ多重度とジョブ同時実行制御の違いを知っていますか?

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新年あけましておめでとうございます!

新年早々ですが、ジョブ多重度とジョブ同時実行制御の違いって知っていますか。

どちらもジョブの実行数を制御するものなため似ておりますが、ちゃんとした違いがあるので今回はこちらを説明していこうと思います。

 

1.ジョブ多重度

ジョブ多重度は、ノード毎にジョブの同時実行数を制御する機能になります。

設定方法は以下になります。

1.リポジトリパースペクティブのリポジトリ[ノード]ビューで設定したいノードのプロパティを開く

2.ジョブ→ジョブ多重度に値を設定することでジョブ多重度の設定は完了です

 

使用方法としては、同じノードに対してジョブを複数実行している場合、ジョブ多重度に設定している値までは同時にジョブを実行することが可能になります。

 

2.同時実行制御

同時実行制御は、同時実行制御キュー毎にジョブの同時実行数を制御するための機能になります。

設定方法は以下になります。

1.ジョブ設定パースペクティブのジョブ設定[同時実行制御]ビューから同時実行制御キューを作成します

2.ジョブの実行数を制御したいジョブの設定ダイアログを開き、制御(ジョブ)タブを選択します

3.同時実行制御にチェックを付け、キューIDのドロップダウンから1で設定した同時実行制御を選択します

4.同じように同時実行数を制御したいジョブに設定することで同時実行制御の設定は完了です。

 

使用方法としては、同時実行制御キューを設定したジョブを複数実行している場合、同時実行制御キューに設定している値までジョブを同時に実行することが可能になります。

 

3.実際に実行してみて確認してみましょう

●ジョブ多重度

ジョブ多重度の実行結果以下になります。

cmd1とcmd2のジョブ履歴[ジョブ詳細]ビューのジョブはどちらも実行中となっていますが、ジョブ履歴[ノード詳細]を見てみるとcmd2の実行状態は待機となっています。

これはnode1のジョブ多重度を1と設定しているため、cmd1の実行が完了するまでcmd2は実行せず待機中となっています。

 

ジョブの多重度の状態は、リポジトリ[エージェント]からも確認することができます。

 

●同時実行制御

同時実行制御の実行結果は以下になります。

cmd1とcmd2のジョブ履歴[ジョブ詳細]ビューのジョブはどちらも実行中となっていますが、cmd2だけ(キュー待機)となっていることがわかります。

これは同時実行制御キューの同時実行数に1を設定しているため、cmd1の実行が完了するまで待機している状態になっています。

ジョブ履歴[ノード詳細]ビューでも待機していることがわかると思います。

 

同時実行制御キューの状況はジョブ履歴[同時実行制御]ビューから確認することが出来ます。

また、同時実行制御の状況はジョブ履歴[同時実行制御状況]から確認することができます。

 

皆さんぜひ活用してみてください!!

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