CentOSにPleasanterをインストールしてみた

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はじめに

HinemosとPleasanterを連携するために、Pleasanter環境を用意した時、
いくつか詰まったところがあったので、備忘録も兼ねてまとめてみました。

環境情報

Centos 7.9 にPleasanterを入れていきます。
目的としては単なる動作確認なので、FirewallやSELinuxは特に設定していません。
なお、SELinuxに関しては、無効化して構築しました。

今回構築する環境の概要は以下の通りです。

対象 内容
OS CentOS 7.9
DB PostgreSQL 15
Webサーバ nginx 1.25.3
Platform .NET 6.0
Pleasanter Pleasanter 1.3.49.0

構築するにあたって、以下のパッケージを利用します。予め入れておきます。

  • wget
  • unzip

また、実行ユーザはすべてrootとなっています。
ユーザ所有者の変更とかは飛ばしているので、ご了承ください。

Pleasanterの導入

それでは、Pleasanterを導入していきたいと思います。

1 .NETのセットアップ

dotnet-install.shで、.NETをインストールすることもできますが、
必要な依存関係のパッケージまでインストールされず、個別で入れる必要があります。
また、バージョンを指定しないと最新の.NETがインストールされてしまうため注意が必要です。
ということで、用意するのが少し手間なので、特に理由がなければdotnet-install.shは使わず
yumで.NETをセットアップすることを勧めします。

dotnet-install.shの扱い方は、以下に記載されています。
https://learn.microsoft.com/ja-jp/dotnet/core/install/linux-scripted-manual#scripted-install

yumで入れるにあたって、以下のドキュメントを参考にしました。
https://learn.microsoft.com/ja-jp/dotnet/core/install/linux-centos

2 GDI+のインストール

3 PostgreSQLのセットアップ

● PostgreSQLのインストール

● データベースの初期化

以下のコマンドを実行します。
パスワードを求められるので、適宜設定します。

● PostgreSQLのログ出力設定

/var/lib/pgsql/15/data/postgresql.confにある各パラメータのうち、以下のパラメータを修正します。

上記パラメータのうち、log_destinationとlogging_collectorは基本的に上記と同じ内容になっているはずです。
log_line_prefixは、デフォルト値が上記と異なるので、修正します。

● PostgreSQLのサービス再起動、サービス化

4 Pleasanterのセットアップ

● パッケージの用意

Pleasaneterをここから取得します。
https://github.com/Implem/Implem.Pleasanter/releases

Pleasanterのマニュアルに沿って、ここでもルートディレクトリにwebディレクトリを作って
Pleasanterを構築していきたいと思います。
以下のコマンドを実行し、取得したファイルを展開します。

● データベースの構成

/web/pleasanter/Implem.Pleasanter/App_Data/Parameters/Rds.jsonを設定します。
4行目にあるPWDには、データベースを初期化した際に設定したパスワードを設定します。

● CodeDefinerの実行

● Pleasanter起動確認

まず、以下のコマンドを実行します。

実行後、別途ターミナルを開いて、以下のコマンドを実行し、起動を確認します。

起動の確認ができたら、作業していたターミナルに戻り、「Ctrl + C」でプロセスを終了します。

● サービススクリプトの作成

以下の内容で/etc/systemd/system/pleasanter.serviceを作成します。
Userのパラメータは、適宜修正してください。
今回は、rootユーザで起動するため、rootと設定します。

● サービスの登録・起動

5 nginxのセットアップ

リバースプロキシの設定をします。
portは80番を使います。

● nginxのインストール

まず、nginxをリポジトリに追加します。

以下の内容を記載します。

以下のコマンドでインストールします。

起動させます。

● リバースプロキシの設定

/etc/nginx/conf.d/配下に、pleasanter.confというファイルを作成します。
ファイルには、以下の内容を記載します。
server_nameには、アクセスするときのホスト名、IPアドレスを設定します。

nginxを再起動させます。

以上で、Pleasanterの構築は完了です。
サーバに接続するとPleasanterのログイン画面が表示されるようになります。
接続後、以下の情報でログインします。

  • ログインID:Administrator
  • 初期パスワード:pleasanter

ログイン後、パスワードを再設定して、完了です。

トラブルシュート

Pleasanterに接続すると502エラー

SELinuxによってnginxからpleasanterへのアクセスが制御されている可能性があります。
無効化するか、ポリシー設定すると接続できます。

おわりに

弊社で扱っているHinemosはjavaで動くのですが、同じような感覚で「プラットフォームが最新版でも動くでしょ!」
なんて軽い気持ちで、最新版の.NET8を入れたのですが…(dotnet-install.shで入れたので少し苦労しました)
CodeDefinerの実行の際に、以下のエラーがでてしまい利用できなかったです。

Pleasanterの環境用件にある通り、最初から.NET6をセットアップするべきだったなと後悔しました。

FAQ:プリザンターの動作環境や推奨スペックが知りたい
https://pleasanter.org/manual/faq-recommended-specifications

今後もPleasanterを勉強していきたいと思います。
ではまた。

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