Hinemosマネージャのチューニング:ヒープサイズの変更
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Hinemosマネージャでは、内部状態を定期的に確認して、 その結果をユーザに通知するセルフチェック機能がございます。今回は、そのセルフチェック機能において、Hinemosマネージャが使用するメモリ領域のリソースが枯渇した場合に通知される情報と、対処方法についてご案内します。
Hinemosマネージャ内のヒープメモリが不足すると、セルフチェック機能により、以下のようなイベントが通知されることがございます。
利用可能なメモリ容量(〇MB)が閾値(〇MB)を下回りました。 定常的に出力される場合、Hinemosマネージャの再起動を推奨します。 また、登録サーバ数や各処理の設定量(監視など)が過剰なため、設定量を削減してください。
上記のメッセージは、使用中のHinemosマネージャが設定されたメモリ容量の閾値(デフォルトでは32MB)を超過していることが原因で出力されます。
このINTERNALイベントの出力が一時的な場合は、ヒープメモリが常に枯渇している状態ではないと考えられるため、即座にHinemosマネージャの動作に影響が出る可能性は低いものと考えられます。
ただし、INTERNALイベントが連続して出力される場合は、ヒープメモリが枯渇している状態となり、Hinemosマネージャの処理が遅延する可能性があります…。
上記のメッセージ通り、登録サーバ数や設定量の見直しにより改善される可能性が高いですが、これらが行えない場合、Hinemosマネージャのヒープメモリを拡張することで解消される可能性があります。(※ ヒープメモリの拡張は、OS側のメモリ容量なども調査したうえで行うことを推奨します。)
ヒープメモリは、Hinemosマネージャの設定ファイル「hinemos.cfg」で定義されており、以下の設定値のコメントアウトの付け外しによって設定を切り替えることができます。
# for micro systems
export JVM_HEAP_OPTS=”-Xms256m -Xmx256m -XX:NewSize=80m -XX:MaxNewSize=80m -Xss256k”
# for small systems
#export JVM_HEAP_OPTS=”-Xms512m -Xmx512m -XX:NewSize=160m -XX:MaxNewSize=160m -Xss256k”
# for medium systems
#export JVM_HEAP_OPTS=”-Xms1024m -Xmx1024m -XX:NewSize=320m -XX:MaxNewSize=320m -Xss512k”
# for large systems
#export JVM_HEAP_OPTS=”-Xms2048m -Xmx2048m -XX:NewSize=640m -XX:MaxNewSize=640m -Xss1024k”
管理対象ノードが100台未満の場合はデフォルト値(256m)を、 管理対象ノードが100台以上の場合は512mあるいは1024mを指定することを推奨しておりますが、ジョブや監視の設定数によっては、より大きな設定に変更することをご検討ください。
以上、Hinemosマネージャのチューニングについてのご案内でした。