【Hinemos4.1~6.0】ジョブをスキップした後の終了状態
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あけましておめでとうございます。
今年もどうぞ、Hinemos研究日記を宜しくお願いいたします。
さて、本年最初の更新です。
今回は、ジョブ管理機能について、ご紹介いたします。
以前、こちらの記事にて、「とある理由でジョブ1だけ実行させず、ジョブ2とジョブ3は通常通り実行したい」という場合における実行例と留意事項をご紹介いたしました。
上記記事では、ジョブの待ち条件を設定する場合、次の留意事項があると記載しています。
先行ジョブが、何らかの理由でスキップされる可能性がある場合は、後続ジョブは、その先行ジョブの”終了状態”ではなく”終了値”を待ち条件に含めること。
一方、あくまで先行ジョブが開始したことを条件としたい場合は、後続ジョブは、その先行ジョブの”終了状態”を待ち条件に含めること。
ただし、上記記事はHinemos ver4.0以前のものが対象となっており、ver.4.1以降では上記問題が解消され、先行ジョブをスキップしても終了状態が設定されるようになりました。
そのため、ver4.0以前のように、あらかじめ何らかの理由を予見し、待ち条件に終了値を設定しなくても済むようになっています。
それでは、実際に設定をしてみましょう。
以前と同じ条件でジョブを登録します。
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・ジョブユニット ・ジョブ1 ・ジョブ2 (待ち条件: ジョブ1の終了状態="正常") ・ジョブ3 (待ち条件: ジョブ2の終了状態="正常") |
そして、ジョブ1にスキップ設定を行います。

以前と同様、ジョブ1をスキップするよう設定
ジョブユニットの実行時刻を迎え、ジョブ1はスキップされます。

ジョブ1は終了(スキップ)となり、ジョブ2、ジョブ3は終了(条件未達成)となっている
以前と違い、“終了状態”に値が入り、後続のジョブ2、ジョブ3も待機ではなく、終了(条件未達成)になっています。
これは、ジョブ2の待ち条件は「ジョブ1の終了状態=”正常”」なので、ジョブ2は実行されず、同様にジョブ3も実行されなかったことを表します。
このことから、ジョブユニットは最後まで処理されていることがわかります。
まとめますと、Hinemos ver4.1以降では、
- ジョブをスキップさせた場合でも、”終了状態”が設定される。
- ver4.0以前のように、未来を予見したうえで”終了値”を待ち条件に含める必要はなくなった。
今回のように、Hinemosは日々機能向上を行っていますので、もしまだ古いバージョンをお使いの方は、これを機にバージョンアップの検討をしてみてはいかがでしょうか。
以上、ジョブ管理機能に関するご紹介でした。