【Hinemos】複数IPアドレスを持つ管理対象へのPING監視
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Hinemosでは管理対象をノードとして登録しますが、ノードにはIPアドレス(IPv4またはIPv6)を一つしか設定できません。
NW機器など複数のIPアドレスを持つ管理対象では、IPアドレス毎にノードを分けて登録する必要があります。
NW機器からのsyslogやSNMPTRAPの送信元IPアドレスをノードとして登録し、
他のIPアドレスはPING監視のみ実施したい場合、IPアドレス毎のノード登録を回避したいと思われるかも知れません。
このような場合、ノード変数とカスタム監視を利用することで、
1ノードに複数IPアドレスを紐付けて、監視を実施することが可能です。
1.実施方法
実施方法の概要は以下の通りです。
- 対象のNW機器のノードのノード変数に複数のIPアドレスを設定する。
- カスタム監視から実行するPing監視用スクリプトを作成する。
スクリプトの引数に、IPアドレスを複数指定可能とする。 - カスタム監視の監視項目のコマンド欄に、Ping監視用スクリプトを指定し、
引数に、NW機器のノードのIPアドレスを設定したノード変数を指定する。
※カスタム監視の詳細については、ユーザマニュアルの「7.13 カスタム監視」を参照してください。
2.設定例
設定例(3つのIPアドレスを持つノードへの監視)は以下の通りです。
- 対象のNW機器のノードに以下のノード変数を設定する。
※もう一つのIPアドレスはノード情報の”IPv4のアドレス”を使用する。123ノード変数名 ノード変数値IP_ADDRESS_V4_02 xxx.xxx.xxx.10IP_ADDRESS_V4_03 xxx.xxx.xxx.20 - カスタム監視の監視項目を以下の内容で作成する。
- スコープ:
対象NW機器のノード - 指定したノード上でまとめてコマンド実行:
Hinemosマネージャのノード
※Hinemosマネージャにはエージェントが導入されている前提 - コマンド:
1/opt/hinemos/sbin/fping -C 1 -p 1000 -t 1000 -b 56 -q #[IP_ADDRESS_V4] #[IP_ADDRESS_V4_02] #[IP_ADDRESS_V4_03] 2>&1 | sed 's/ *: */,/g' | sed 's/-/XX/g'
- fpingコマンドの詳細は”-h”オプションをつけてfpingコマンドを実行し、ヘルプをご参照ください。
- ノード毎にPingの応答時間が秒単位で取得されます。
例えば、応答時間が150ミリ秒の場合は、0.15秒となりますので、監視項目の閾値の設定にご注意ください。 - コマンドの最後のsedコマンドの”XX”にはPing応答が無かった場合の数値を設定しています。
閾値判定で重要度が異常となる値を設定してください。
- スコープ:
以上、ノード変数とカスタム監視を利用して、複数IPアドレスを持つ管理対象へのPING監視の設定例を紹介しました。